(バイク)  
 
 スロットルポジションセンサー移設

 
     
 規制後のジェベル250XCには標準でスロットルポジションセンサーが付いている。点火時期を調整するためのものだろうけど、詳わしいことは分からない。
 それを使わなければ何か問題が起こるかもしれない不安があるので、ノーマル品を移設使用することにした。

 まずはノーマル状態のチェック。
 中央…スロットルポジションセンサーを外した状態で、スロットル閉。
 右…スロットルポジションセンサーを外した状態でスロットル全開。
 
 
   
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FCRの軸分解調査
 
 
   
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 軸受けには、ニードルベアリングが使用されている。
 左側の軸受けはエンドキャップ付きで、外径φ12、内径φ8、全長9.9L。
 
   

軸の製作
 
 
   
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  軸径はφ8mm。軸端にタップをたてて延長するつもり
 でいたが、熱処理しているようで硬い。

  焼き鈍しすることも考えたが、ちょうどステンレスの磨
 き材が手持ち在庫にあったので、1本で製作することに
 した。下が製作したもの。

  軸端ピン穴はφ2.5mm。2つの穴があるが、1つは使
 われていない。!

  中央のネジはM3.5。(ラジコンで使っていたタップの
 手持ちがあった。)
 
 
   
軸受
 
 
   
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  ニードルベアリングは堅めに圧入されていた。
  ベアリング外径をマイクロメーターで測ってみると、φ12.03mmだった。

  軸受けについては、連結なしの単キャブなので真鍮メタル軸受けでも問
 題ないと考える。

  ニードルベアリングと同等に外径を仕上げて圧入した。
 
   
 右はジェベル純正のスロットルポジションセンサー。

 回転部の防水はOリングではなく、オイルシールのよ
うなものが使用されている。

 その軸封シールは、今回流用とした。

 軸受けと軸封シールガイドは一体として、真鍮で旋
削製作した。

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  真鍮軸受けを圧入後、軸を入れるとシブイ。
  平行度の精度が出ていないようだ。

  組み込んだ状態でφ8mmのリーマーを通すと、軽く回るようになった。
 
   
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 スロットルポジションセンサーを取り付ける板は、3mmtのアルミにM5タップ加工したもの。キャブレターボディの余っている貫通穴(多連の連結用穴かな?!)にφ10mmのアルミ棒を止めて、それにM5のネジで固定した。

 
 
   
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 なんとか取り付けることが出来た。
 スロットルポジションセンサー位置の微調整は、長穴範囲にかなり余裕がある位置で収まった。
 (セット位置は、サービスマニュアルによると、全開時に全抵抗値の84%にセットすることになっている。
 5.02kΩだったので、5.02x0.84=4.217kΩとなる。)

(グレードダウン)
 ・軸は焼き入れ鋼(たぶん)→ステンレス(比べると柔い)
 ・ニードルベアリング→左側は真鍮メタル
 
 スロットルは軽く動くので問題ないと思うが…、しばらくは気を付けながら様子見使用とする。

 
 
   
改造ミス発覚!
 
 
     2008年8月9日(土)夕方、純正キャブレターと前後の接続ゴムを撤去し、規制前のゴムパーツに交換してFCRキャブレターを装着した。スロットルワイヤーなども問題なく付けることができた。

 ガソリンコックを開けて少し待ってからセルモーターを回したが、まったく始動しない。プスンとも言わない。少しするとエンジン下が濡れている。エアクリーナーボックスからガソリンが伝っている!?

 フロートバルブにゴミ噛みしたと思い、キャブレターを分解点検するが異常は見当たらない。
 下部フロートカバーを外したままガソリンホースを接続し、フロートを手で動かしてみると、ガソリンはきちんと止まる。もう1度組み込んでみるが、やはりオーバーフローする。なぜ?フロートが浮かない?不良品?
 
 
   
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  原因がつかめず、一晩考えた。もし不良品ではないとすると、
 自分で加工した何か?

  しかし、問題になるような加工はしていないはず…。

  まさかスロットルポジションセンサーを取り付けた穴に何かあ
 ったのかと、念のためネジを外して奥を覗いて見ると小穴が見え
 た。
  それだ!フロート室のエアー抜きの穴だ!それを塞いでしまっ
 ていた。まったく気付かなかった。上フタの取付タップ穴のところ
 から加工してある穴なので気付かなかった。

  それで、空気穴を通すように、取付のM5六角穴付きボルトの
 中心にφ2.5mmのドリル穴を開け、φ2mmの串刺し穴を開け、ネ
 ジ山を凹に削り取った。
 
 

軸受け変更 2010年 4月

 

 
     去年からスロットルの戻りが悪い傾向があり、気になっていた。やはり真鍮の滑り軸受けが問題か?
 冬仕舞い期間にニードルベアリングに取り替えることにした。

 
   
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 φ8mmxφ11mx8mmL

 基本静定格荷重Co 310kgf

 300円
 

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 選定したベアリングは、外径を小さくするため、
 シェル無しタイプとした。

 シェルとポジションシールホルダーを一体構造で
 製作し、キャブレター本体穴は加工しない。

 肉薄だが、力が掛かるところではないので、
 大丈夫だろう。

 ステンレス(SUS304)材から旋削

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分解中に気付いたのだが、Oリングが窮屈である。スロットルの戻りが悪い原因は、これのようだ。

スロットルポジションセンサー側にはオイルシールがあるので、Oリング無しでも問題無いと思うが、せっかくなので溝を深くしてみることにした。Oリングつぶれ代が少なくなると、接触圧が少なくなり、渋さは解消できた。
ちなみに、FCR標準のニードルベアリングの軸封は、フェルトが内蔵されている。



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 バリエルタ

 インターネットFCR関連のページにて、
 FCRにはガソリンに溶けない特殊なグリスが
 使用されているという記事を見かけた。

 しかし、高価である。

 ガソリンに浸かるわけではないので、普通のグリスで
 よいと思うが、知ってしまったので気になる。
 スロットルの戻りが悪かった原因はOリングが
 渋かったせいだが、グリス切れでスロットルが
 重くなったらイヤだなぁと思い、バリエルタを購入
 することにした。

    プロショップ 脇役商品.com から通販購入
BARRIERTA(バリエルタ)L55/2 75g 9,000円(送料サービス)
少量しか使用しないので、もし金欠になった場合はヤフオクに出品しようと考え、新品重量を計っておいた。

[バリエルタ使用感]
 色は白く、固形石けんを少し軟らかくしたような感じ。指に付けてみて、すべすべ感は少ない。
 たっぷりと詰め込むように塗布して組み込んだところ、渋くなってしまった。綿棒で少しずつ除去して、
 軽く動く量に調整した。

 
                             
 
 
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