(フィッシング)
 
 
 エレキ取付

 
 
オートバイでのフローター釣行でエレキを付けるのは重装備になるので、現実的ではないと思っていたのだが、いろいろと調べて検討したところ、意外に軽装備で実現できた。

フローターエレキ化のきっかけは、オートバイのバッテリーをリチウムに変えた時。 その容量を14Aだと思い違いしていて、フローターエレキにも使えるのでは!?と思ってから。

「フローター エレキ化」をGoogleで検索してみたところ、「バス釣り用フローター購入ガイド」というページを見つけ、フローターのエレキ化のところがとても参考になった。 感謝!感謝!

次に小型軽量の電動スクリューを検索したところ、ちょうどよいものを見つけることができた。
ネット上のカタログだけだと、非力で使いものにならないかも知れない心配があったが、YouTubeでT-18の動画を見ることができ、十分使えそうだと思った。 僕の場合、早いスピードは不要である。 ルアーを引くくらいの、ゆっくりスピードでよい。

2015.10.17 屈斜路湖にて

JPEG 600x600 61.5KB

[ 電動スクリュー仕様 ]

アクアマリン(AQUA MARINA) 12V ELECTRIC BOAT MOTOR T-18

ヤフオクで入手し(新品)、取付金具はアルミで自作した。
14,000円+送料2,000円

付属書類によると主仕様は次の通り

重さ:5.18lbs (→単位変換すると2.35kg)

消費電流 low 7.0A(7.9lbs) high 14.7A(17.8lbs) 2段切替

実際に使用してみると、Loでちょうどよいスピードだ。 Hiの必要性は感じない。 Hiはスクリューに藻が絡まって振り払う時や、急いで戻る必要がある場合などの緊急用かな。

 
   
JPEG 300x300 28.5KB


JPEG 300x300 33.9KB

 
    [ バッテリー購入 ]

                  ↓写真のバッテリーは、秋月電子通商のミニ電圧計を仮設した状態

JPEG 600x300 39.1KB


 
   
JPEG 300x225 15.1KB


 リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
  12V20Ah lifepo4(O'cell)
 36,800円 送料700円 合計 37,500円(税込)
 蓄電システム.com 株式会社オータムテクノロジー
 から通販購入。

 高額なので直ぐに決断できなかった。
 鉛バッテリーなら5〜6千円で買えるが重たいのは
 イヤだし…。
 10Aくらいの容量だと半額くらいなのだが、10Aじゃ
 足りないかな…など悩む。

 結果的には、軽くて、ほぼ一定のパワーで
 容量の最後まで使いきれる気がするので
 よかったが、やっぱ高いわ。
 
   
[ 航続距離について ]

20A÷7A=2.85H
ロス等を考えない計算では、2時間50分使える計算となる。

Lo(7A)時のスピードは、アクションカム内蔵のGPSから2.6〜2.7km/hくらいだと思われる。
そうすると、2.65km/h×2.85h=7.5km の航続距離となるな。

 
   
GIF 350x350 56.4KB


[ エレキスイッチの改造 ]


 実際の使用で、片道約4kmを航行したが、
 帰路は、もう少し(あと10分くらいか)のとこ
 ろで電池切れとなったので、大体それくら
 いで計算が合う。

 電池切れとなった後はオールを使用した
 が、オールを使用したくない場合は、片道
 3kmまでを目安にしておくことにする。
 
   
JPEG 300x225 36.9KB

 
JPEG 200x200 33.8KB

   
    Hi、Loの切替と正転、停止、逆転のスイッチが付いていた。

Hi、Loはどのような仕組みなんだろう?分解してみた。

 
   
JPEG 300x225 16.7KB

 
JPEG 200x150 12.6KB

   
    モーターから3本の線が出ている。 赤がHiで青がLo、黒がGNDだ。
効率の悪い方式だったらPWM回路を自作しようと考えていたが、その必要はなかった。

しかし、フローター専用&オートバイ釣行用に改造する。
 ・逆転不要。
 ・手元スイッチでオンオフ。
 ・コンパクト化。

 
   
JPEG 300x300 34.3KB

 とりあえず仮設だが、ポールに直付けして、
 コンパクトにできた。

 Hi、Loスイッチは流用。
 背中側の配置になるので使いづらいが、なんとか
 操作出来る。
 めったに操作しないので、これでよい。

 モーターオンオフスイッチはリレーを使用。

 電装品はイエローハットで調達した。

 ・エーモンリレー1245(20A) 1,058円
 
   
JPEG 300x225 15.3KB


 手元スイッチは
 エーモンプッシュスイッチ1620 597円

 ワンプッシュでオンオフ出来るので使いやすい。
 しかし、運搬時など、意図しないで押してしまう時が
 あり、スクリューを傷めそうになった。
 何か対策したい。


 その他の購入品 (バッテリー端子用)
 ・エーモン クワガタ端子M274(φ6×5セット)
  172円
 
   
[ フローター本体とエレキの合体 ]


JPEG 600x250 51.6KB

手前の金具が付属してきたものなのだが、使い方が解らん!説明書に何も書かれていない。

インターネットでフローターエレキ画像を検索してみると、がっちりとした架台を付けている人が多いようだ。
僕の場合はオートバイ釣行を前提にするので、軽くてコンパクトなものを専用設計して自作することにした。

 
   
JPEG 300x300 40.3KB


 エレキ装着用モーターマウント用アダプター
 &専用ボンドセット

 ヤフオクで新品4千円。
 送料は別に500円必要だった。
 4個入りなのだが、2個使用したので、2個残った。


 このパーツの重要度は高い。
 φ20mmのアルミパイプがピッタリ。
 
    機械工作

金具は収納も考えて、真面目に設計した。
製作には2人工以上かかっていると思う。

4爪チャック使用

JPEG 300x225 17.5KB


JPEG 300x150 11.7KB


JPEG 300x150 11.6KB

 
   
JPEG 450x300 53.2KB

 船底取付状態
 
   
JPEG 450x450 67.1KB

 支持金具は上下
 で2個だけ。

 可倒式ではなく、
 固定式。

 舵取り機構もなし。
 
   
JPEG 300x300 43.3KB

 [ 固定式の欠点発覚 ]

 エレキ4回目の釣行時、やや浅めの水草群生
 エリアを航行したところ、スクリューに水草が
 絡まった。

 スクリューがアンバランス回転で、スムーズに
 航行出来ない。
 湖上ではどうすることもできず、(スクリューに手足
 が届かない)オールを使用して、岸まで漕いで、
 陸上で対処した。
 大した水草ではなかったのだが、湖上では、絡んだ
 水草を除去できない欠点があった。

 回転をLoからHiに切り替えて、振り払えることも
 あるのだが。
 
   
[ 収納と重量 ]

電動スクリューと取付金具は元のジョイクラフトキャリーバッグに収納できた。
バッテリーは、オートバイ後荷台の箱に収納。

重量を実測してみた。

 ・電動スクリュー(取付金具込み): 1820g  ・バッテリー: 2.6kg   合計: 約4.4kg 増


JPEG 600x550 112KB


 
    [ 使用感など ]

楽ちん!!!
初回時(1回目)は、こんなに楽してよいのか?!と思ったほど。 エレキなしには戻れないなぁという感じ。

記録を調べてみると、足ヒレフローターを購入したのは8年前の2007年9月だった。
オール付きフローターを購入したのは2年前の2013年8月だ。
今振り返ってみると、手漕ぎは疲れるからイヤだと思ったことはないが、漕ぐのが億劫という感じかな。
長い距離をトローリングして、あたりも何もなければがっかりする。

しかし、エレキを付けても思ったようには釣れなかった。
機動力が上がると釣果も上がると思っていたが、今回の航行範囲を振り返ってみると、オール付きの時とあまり変わっていないことに気付いた。
エレキを付けて釣果アップを期待したのだが甘かったようだ。 いろいろと考える必要がある。

そして、釣果アップの秘策を思い付いた。 今年の湖シーズンは終わったが、冬の間に準備して、来春が楽しみである。


[ バッテリー容量について ]

僕の場合、通常の1回の釣行は3〜4時間である。 具体的に屈斜路湖の場合、7時頃出航し、10時頃になると日が高くなり、釣れる気がしなくなってくるので、そろそろ止めようかなという感じ。
出発点と探るポイントが近い場合は20Aで十分足りる。 ポイントではエレキを止め、四方八方を探る釣り方をするため、連続運転はしない。

しかし、20Aで足りないこともあった。 今年(2015年)の屈斜路湖は、台風倒木影響で林道ゲートが閉ざされ、ポイント近くまでオートバイで行けなかった。 そのため、出発点からポイントまで少し遠い距離を航行したところ、帰りに電池切れになった。 もう1つ20Aがあればよいなぁ〜と思ってしまった。 僕も欲深いなぁ。 3万7千5百円…。


 
 
スクリューナット

 
   
JPEG 200x100 3.87KB


 締めすぎたのか、バカになった。

 アルミ(17S)で製作した。
 ネジは細目でM8×1.0Pだった。
 
 
小改良 2016年 5月

 
   
JPEG 400x300 27.9KB


 オールの付根プラ棒をアルミ
 パイプに交換し、それにエレキ
 コントローラーをワンタッチで
 差込取付するようにした。

 コントローラーといっても、電圧
 計とトグルスイッチだけだが、
 とても使いやすくなった。

 バッテリーは、Loで使用中12.7〜
 12.6Vを保っているが、残量が
 少なくなってくると、少しずつ電圧
 が下がってくる。
 慣れてくると、残容量限界が分か
 りやすい。

 トグルスイッチは下げでOFFに
 したので、不意にONさせてしまう
 ことはなくなった。
 
   
Hi、Loスイッチをトグルスイッチに交換してパイプ内に収納し、配線を少しスッキリさせた。
 
   
JPEG 300x300 21.5KB


JPEG 300x300 31.7KB

 
   
JPEG 300x300 24.3KB

 バッテリーの固定はマジックテープに変更した。
 ピローで押さえ付けるようになるので、ずれ止め
 程度で十分だ。
 
 
切り替えスイッチ故障 2017年10月

 
    Hi、Loの切り替えトグルスイッチがバカになった。 機械的に変でHiのみになった。
Hiのトローリングだと速度が早すぎて釣れる気がしなく、速度の重要性を痛感した。
帰宅後、予備在庫があったので交換した。

 
   
JPEG 300x225 22.4KB


JPEG 300x225 24.8KB

 
 
 
 
取付変更 2018年10月

 
    フローター本体更新に伴い、エレキの取付方法を見直した。
水草が絡まったが除去できなかった問題をなんとかできないか考え、水上でもエレキを外せるように、取り付け構造を考えた。

 
   
JPEG 250x250 19.4KB


 金具は大部分を流用しようと考えていたのだが、
 設計すると大部分を作り直すことになった。
 
   
JPEG 300x300 23.3KB


 今まではスクリューに近いところの取付は、
 せん断方向で力を受けるようにしたため、
 受座を最底部に取付し、水上で座った状態
 からは手が届かなかった。

 モーターマウントアダプターの接着に不安が
 あったのでそのような取付にしたのだが、
 数年使用してみて、意外とがっちり接着されて
 いて、剥がれる気配はなかった。

 また、着脱についても、出来るだけ簡単にした。
 φ6mmのピンで十分である。


 ぱっと見、今までと大差ないように見えるかも
 知れないが、かなり良好になった。
 
   
JPEG 300x300 31.4KB


JPEG 300x300 24.8KB

 
 
 
 
オートバイからの充電器製作 2019年 3月

 
    遠征で湖をハシゴする場合、移動走行中に充電したいと思い製作してみた。

 
   
JPEG 300x250 17.1KB

 家庭では、最大電圧14.0V、最大電流5.0Aで
 充電している。

 (バッテリーには、Max input voltage 14.6V
 と書いてあるので、過電圧充電で3万円以上
 もするものをパーにしてしまわないよう、控え
 めに充電している。)

 バイクから充電する場合、ジェベル250XCの
 運転電圧が15Vまで上がることがあるので、
  降圧する必要がある。

 思いついたのは、秋月電子通商のDC-DC電源
 キットだが、入出力の電圧差が3V以上必要なの
 で、仕様範囲外である。

 そこで、単純にダイオードを通して降圧することに
 した。
 
    欠点は電流により降圧電圧が変わることだ。 多く流すと降圧も大きくなる。 ダイオードを3連装して、1個ずつ切り離せるようにスイッチを付けたので、充電の様子をみながら、手動で切り替える。

電圧計と電流計は、秋月電子通商の「LEDデジタルパネルメーターDE-2645-02 1,000円(税込)」を使用した。
見やすいし使いやすし、これで十分だ。
ケースも秋月電子通商のポリカーボネイト透明ケース94mm×64mmでちょうどよく収められた。
その他のドグルスイッチやポリスイッチ、ダイオード、LEDの電子部品は、すべて秋月電子通商から通販購入 
したものだ。

 
   
JPEG 300x200 15.8KB


JPEG 300x200 19.9KB

 
   
なお、充電時間は長い。 バッテリーが空になった場合、20Aを満タンにするには、1時間5Aとして、効率100%でも4時間かかる計算だ。

 
                             
 
 
  バイクでフローターフィッシングとキャンプ > フィッシング > エレキ

 
  << トップページへ

   
inserted by FC2 system