(キャンプ)
 
 
 圧力ミニ飯ごう (開発中)

 
 
キャンプで簡単確実に美味しいご飯を炊く方法はないか?!
ちょっとした圧力ミニ飯ごうを製作することを思い付き、試行錯誤で、満足できるご飯を炊けるようになった。
しかし、試作改良を繰り返した改造品なので、ちゃんとした完成バージョンに作り直したいと思っていた。
 ↓
他に作りたいものが沢山あって、なかなかできなかったのだが、ある時、市販のチタンカップを利用して、比較的簡単に作ることを思い付いた。 軽くできそうだ。

 
 
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 左は愛用のカップ。 主にコーヒー用。

 問題は取っ手だ。 取っ手が邪魔。

 インターネットで取っ手無しのものを探したが
 見つけられなかった。
 それで、「(株)ホリエ」というところに問い合わせして
 みたところ、取っ手無しを購入することができた。

 2,700円(税別)
 送料は324円で良心的。

 容量を実測したところ、360〜370mlくらいだった。
 
 
※ 当初(バージョン1)の記事は 【 こちら 】

 
   
下写真の左側はバージョン1
 
   
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 挟み込み方式のフタを製作したのだが…

 ガーン!気密不足!

 自転車の空気入れにて、気密確認を行ったところ、エアー漏れ発覚。
 圧力がじわじわ下がるので、水に入れてみるとブクブク。

 バージョン1は、フタを3本締めで問題無かったのだが…
 今回は軽く作ろうとして薄くしたので、強度不足だったようだ。

 ロータリー形状に削るのは大変だったのに。 (T_T)
 
   
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 フタが弱いのか?
 座が弱いのか?
 どっち?両方?

 厚目の材料を用意して、
 (たわまないように)
 片側ずつエアー漏れ確認した
 ところ、フタの強度不足が判明
 した。
 
   
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 形状変更して製作し直し!

 フタを厚くする必要があるのと、
 出来るだけ軽くすることを考え
 直した結果、ロータリー形状をや
 めることにした。
 
   
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 はぁはぁ、やっと出来た!

 気密テストもOK。
 
   
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 調圧弁など

 簡単に分解掃除できるような構造に作り直した。
 
   
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 フタのネジも扱いやすい頭形状で製作した。
 
   
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 炊飯テスト

 圧力を確認しながら、中〜強火で一気に炊いてみた。

 米…3/4合
 水…180ml

 点火してから沸騰するまで、とても速くてびっくり。
 (バージョン1と比較して。)
 3分で1.7kg/cm2になった。
 3分半で調圧弁から噴き出したので慌てて消火。

 さめるのを待ってフタを開けた。
 OKかなと思ったら…。
 
   
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 焦げ付がひどい!

 落とすのが大変である。

 チタンは熱伝導が悪いので、炊飯に適さないと、誰かのブログで
 見た気がする。
 しかし、熱伝導率はステンレスと同等であるし、圧力方式であれば、
 内部の温度は均一になるのではないかと考えていた。

 せっかくここまで作ったのに、チタンはダメなのかぁ…。
 
   
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 カップの板厚が薄いからダメなのか?

 底に板をあてて、熱を拡散させてはどうか?!

 失敗したフタを底に敷いて炊いてみた。
 厚さは約2mm。
 
   
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 前回より、かなりよくなった!
 底板を厚くするのは有効だと思われる。

 しかし、やっぱ落とすのが大変な焦げである。
 
   
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 きちんとしたあて底を製作してみることにした。

 厚さは約3.5mmで、側面もぴったりと密着するように
 製作した。
 
   
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 それと、
 フライパンなどのフッ素樹脂コーティングはどうだろうか?

 大阪の「センテック」というところに依頼した。
 1,200円+税

 [ 結果 ]
 焦げ付きは変わらず、フッ素樹脂コーティングをする意味が
 無かった。
 今まで、フッ素樹脂って、まったく焦げ付かないものだと思って
 いたのでかなりショック。
 焦げ付いたものが剥がせなくて、かえって大変だった。
 無理に擦ると、コーティングごと剥がれてしまいそうだ。
 苛性ソーダなどを使用して、少しずつ、何とか焦げを落とすこ
 とができた。
 
    総重量:355g

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 その後、火力を弱くして炊いてみたところ、
 焦げなしで美味しく炊けた。

 火加減は弱〜中火くらいという感じ。

 点火して暫くは温度が上がらない。
 消火しても暫くの間、圧力が下がらない。
 底厚板が熱を吸収するためと思われる。

 点火して調圧弁から噴き出すまでの時間は
 8〜10分くらい。

 なお、底厚板の側面はピッタリ付くように製作したの
 だが、点火して暫く立つと、隙間が開くのがはっきり
 分かる。 チタンとアルミの熱膨張率の違いだ。
 ピッタリ付くように製作したのに意味無い!

 それから厚底板の製作中に気付いたのだが、
 チタンカップを使う意味がないぞ!
 すべてアルミで作ればよかったのでは!?

 穴中ぐりの削り出しは大変だけど、バージョン3の
 構想が閃いてしまった。
 今度こそ、完成バージョンを作りたいなっと。
 (2016年 1月 1日 記)
 
                             
 
 
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