(キャンプ)
 
 
 LED車体固定ライト

 
 

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2008年 5月

フィッシンクで夕マズメまで粘ることも多く、帰り支度では暗い。
それで足下を明るく照らすLEDライトを作ってみたところ、思っていたよりも良好に使えた。
オートバイに常設しておいて、すぐにパッと使えるようにした。
特に、テントに横付けするオートバイキャンプ(野宿)では、とても重宝する。

2010年 7月

雷神という、より明るいLEDを容易に入手できたことと、上部にも増設することを思い付いたので、Newバージョンとして作り直すことにした。

コンパクトで消費電力は少なくて済む。
 (4.5Aのバッテリーの実容量が仮に3Aだったとして、30時間くらい大丈夫はず。)
 
   
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 上部取付用は3連タイプ
 15mA定電流ダイオードx3本

 ガソリンタンク取付用は、
 3連x2並列
 定電流ダイオードは15mAを
 それぞれ2本ずつ。

 合計約100mA

 基板にはペイントマーカー
 (マジックペンのようなもの)で黒を
 塗ってからクリスタルレジンで
 固めた。
 
 
 
左ハンドル ナックルカバー下部へ取付

 
   
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    ・キャンプ時はハンドルを左に向けた状態にするので、LED台座を45゚外側に向けておくと
 ちょうど下を向くようになる。
・その台座はネジ1本で取り付けする。 緊急時、ちょっと別の所を照らすことに使えるかもしれない。

 
   
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 交換前

 今度のものはコンパクト
 なので、ちょっとした
 金具で取付できそうだ。
 
   
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 台座を1mmtのアルミ板で作り、
 カソリンコックの板に共締め取付
 した。
 
   
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 アルミの台座は良い位置に収めるため、何回も
 曲げ直ししたが、まーまーの位置へセットすることが
 できた。

 LEDと台座は屋外用両面テープで固定。
 
 
 
 
防水スイッチ

 
    車体常設にする場合、一番の問題は防水。LEDが水でショートしないようにしなければいけない。
スイッチはメインキーをONしないでも使えるようにバッテリー直結とし、また、防水のものとする。

 
   
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 防水スイッチを探してみたが、安価で小型で良いものは見つけられなかった。

 そこで、一般的なトグルスイッチに防水ケースを自作することにした。

 電流は0.2A程度なので、小型のトグルスイッチでも問題ないと思う。

 構造は簡単。
 棒を引っ張ってON、押してOFFになるように
 組み立てた。

 棒にはOリングを使用して、防水構造にしてある。
 
   
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 ケースは出来るだけ小さく作ったのだが、
 「あれっ、トグルスイッチを組み込めない!」
 となった。

 トグルスイッチのナットを締め付けるところの板穴を、
 棒ヤスリで斜めに少し広げて、
 なんとか組み立てることが出来た。
 知恵の輪みたいな感じ。
 
    OFF

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  ON

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雷神に変更前の記事(参考)


 
   
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 横から覗き込んだ場合は分かるが、
 普通の立ち姿勢視だと、ほとんど目立たない。

 スイッチは、タンクとシートの間のフレーム奥に、
 両面テープで貼り付。
 よーく見ないと分からない。
 隠しスイッチのような感じ。
 
 
実践使用結果

 
   
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 思った通り、かなり明るい。

 当面これで十分といった感じ。
 
   
2008.06.28〜29 野宿キャンプで使用

思った通り快適で、フィルムケースランタンは持って行ったが使わなかった。

とても明るいのでバッテリーを消耗してしまわないか心配になったが、自分の計算を信じて長時間使用した。
翌日は元気よくセルモーターが回り、問題なくエンジンが始動した。

 
   
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製作編

 
   
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 LEDはフィルムケースランタンで使用したものと同じ
 もの。

 φ5mm 60゚ 15000mcd
 OSPW5161P VF:3.0〜3.6V
 秋月電子通商から購入 10個入りで700円

 LEDは多い方が明るくて良いのだが、オートバイキャ
 ンプを考えた場合、消費電力が心配。

 フィルムケースランタンの実績から、
 明るさと消費電力を考慮して30個とした。


 フィルムケースランタンでは、電流調整に抵抗を
 使用したが、帰り支度用として使用する場合、
 エンジンを暖機運転しながら使用することになり、
 そうすると電圧が高くなり、電流が多くなるので、
 LEDの発熱が心配。
 それで定電流ダイオードを使用することにした。

 LEDは30個で2,100円
 定電流ダイオードは10個で500円
 部品代として、2,600円になった。

 プリント基板パターン図はこちら。
 pdf形式 132 KB…ダウンロード

 LEDは60゚広角のものを選定したが、もう少し広範囲
 を照らせるように、少し開いてセットした。

 
    LED基板を防水にするため、エポキシ樹脂を流し込む。
エポキシ樹脂は東急ハンズから通販購入したもので、「LEDテント用常夜灯」で練習済みのもの。

 
   
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 型は0.8mmtx8mm幅のアルミ板で作り、
 2mmtアクリル板(半透明水色)の上に、
 セメダインスーパーXで固定。

 クリスタルレジンを流し込む前には、車用ワックスを
 薄く塗布して、離型しやすくした。
 
   
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 クリスタルレジンを流し込んだ状態。

 (電線はクリップで押さえてある。)
 
   
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 約1日半後に脱型した状態。
 固まっているが、まだ軟らかく、爪痕を付けられる。

 アルミの板は使い捨てと考えているが、
 アクリル板は再使用や転用可能な状態。
 
   
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 ハンダ付けした裏面は、真っ平らでツルツルな
 仕上がり。

 今回は、空気溜まり穴もなく成功。
 
   
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 点灯してみた様子。

 もし点灯しなかったらと考えると、
 LEDと低電流ダイオードがパーになるので、
 少しドキドキした。

 消費電流は12.5Vで110mA
 
     当初は燃料タンクの下の方に両面テープで貼り付けるつもりでいたのだが、かるく合わせてみると、なんだかカッコ悪い。

 下方であればあまり目立たないと考えていたのだけど、思っていたよりもかなり目立。

 基板の色が悪かったかなとも思ったが、また作り直すのは部品がもったいないのと億劫とで、タンクの裏下へ設置することにした。

 しかし、そーするとエンジンにかなり近いので、熱により両面テープが剥がれてくるかもしれない心配がある。
 また、照射角度を合わせる台も必要となる。

そこで、タンクの縁にネジ止めできる金具を製作した。両面テープと併用することで、落下の心配が少なくなる。

 
   
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過去記事(参考)


35mmフィルムケースLEDミニランタン 2007.01.21

 
    白色LEDx18灯のライト。

オートバイキャンプ用として、コンパクト収納を目標として作成してみた。

 
   
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  フィッシングキャンプの場合、夕食のタイミングが問題だと思っていた。

 日没間際が良く釣れるのだが、その後に食事を作ると、真っ暗になって
 しまう。

 ガスランタンのサイド光などでは、肉の焼け具合などがよく分からない
 ので、そうならないように少し早めに切り上げて戻るようにしているの
 だが、ついつい遅くなり暗くなってしまう。
 
   
 ある日ふと気が付いた。

 いっそのこと、暗くなってから食事を作ることを考えればよいのでは
 ないか。

 どうせ大した食事は作らないので、上方からある程度の明るさを
 確保できればよいと思った。

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※LEDの前には、2mmtの透明アクリル板を付けてある。

 
   
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 [ LED ]
 φ5mm 60゚ 15000mcd OSPW5161P VF:3.0〜3.6V
 秋月電子通商から購入 10個入りで700円

 このLEDはマイナス側の足が太くなっているので、基板に密着して
 取り付ける場合は、パターンを工夫する必要がある。
 
   
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 [ 配置 ]

 LEDウインカーと同様に、LED直列4灯を並列にすることで考えていたの
 だが、ブレッドボードでテストしてみると、電流が少ししか流れない。

 抵抗無しでも 、12Vで4灯直列だと10mA程度。
 白色LEDは黄色や赤色LEDよりも高い電圧が必要だった。
 そのため3灯直列ということにした。

 35mmフィルムケースに収まるように、CAD図で配置してみたところ、
 3灯直列を6並列、並べることが可能で、合計で18灯にした。

 ※実装密度を高めるため、ツバ部分は旋削した。

 
   
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[ 回路 ]

3灯直列を6並列。

せっかくなので、省エネモードを考えた。
中央の6灯のみ点灯させて、消費電力を3分の1
にする。
 
   
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 そこで考えたのが、ミニコネクターによる接続替え
 スイッチ。

 メス側を3Pにして、中央をマイナス端子とし、
 18灯側or6灯側に選択接続する。
 
   
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 [ 基板パターン ]

 基板は熱転写方式で製作。

 マイナス側の足が太くなっているところはφ1.6のドリルで穴を開けた。
 半月のパターンにして、ハンダ面積を確保したのだが、 少し欠けた
 ところがある。
 ダメではないが、もう少し良くしたいところ。

 基板直径はφ29.5。少し大きめの8角形で作って、旋盤で仕上げた。
 中心穴はφ2mmで、旋削するときにM2の小ネジで止める用。

 
   
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 ケースの中を覗いた写真

 6灯側にはダイオードを付けてある。

 フィルムケースの材質はポリエチレンなので、一般の接着材では付かない。
 セメダインのPPXという接着材を使用した。
 
   
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 ケースからパーツを出したところ

 ミニクリップと被覆針金(芯線1.0mm)と電線1m。
 電線が意外に体積をとられる。
 φ2mmのシールド線が細かったので使用したのだが、
 それでも1m長で、ケースにやっと収まるくらい。
 
   
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 電源

 オートバイのバッテリー直接続用に、みの虫クリップ小を付けた。
 ただし、みのは使用しない。
 (ハンダ付け前に、みのを入れ忘れた訳ではない。)
 ケース収納スペースの節約と使いやすさから。

 電圧はエンジン停止時に使うことを前提としているので、
 12〜13Vを基準に考える。
 
   
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 組み立てた状態

 ミニクリップ+針金で適当なところに止めて使う。
 針金は軟らかいので、自由な角度に調整できる。

 ケースフタには、0.8mmtのアルミ板を偏芯ネジ止めしてある。
 それを少し回転させて、針金の外れ防止にする。
 
    [ 消費電力 ]

実測値(小数点以下四捨五入)

  9V 12V 13V 15V
18灯 18mA 73mA 94mA 140mA
6灯 7mA 26mA 34mA 48mA

 18灯時に100mAとして0.1Aだから、容量4Aのバッテリーだと、10時間点けっぱなしにしても、容量の4分の1だけ消費という計算になる。(ワット数だと 13[V] x 0.1[A] = 1.3[W] )

※15V18灯時は140mAだが、6並列合計値なので、1直列電流としては23.3mA。今回のLED最大電流は100mAなので、仕様範囲内。
 ただし、15Vにてしばらく点灯させているとLEDが熱くなってきた。放熱は考慮していないので、15Vで長時間の使用には耐えないかもしれない。

 
   
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 室内テスト状況など

 夜の室内で蛍光灯を消してのテストでは良さそう。
 12Vで十分な明るさだと思った。

 今回のLEDは70円/個なので、18灯で1,260円ということになるが、
 白LEDも性能が良くなって、安くなったものだと思った。
 
   
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 既製品のLEDミニランタンとの大きさ比較写真

 この既製品LEDランタンは、テント内照明用として使用していたもの。

 35mmフィルムケースLEDランタンに006Pの9V電池接続にて、
 常夜灯として十分使えることがわかった。

 ニッケル水素006P9V電池の200mAで、上手く使えば、2〜3泊でも
 大丈夫だと思われる。そうすると この既製品のLEDミニランタンは
 不必要になるはず。

 それで35mmフィルムケースLEDミニランタンをもう1つ作った。
 予備にもなるし、2つあれば安心。
 
   
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 [ くり抜き工具 ]

 35mmフィルムケースの底をきれいにくり抜くために、
 ボール盤パンチャー工具を作った。
 刃角15゚の全周フラット刃だが、ググっと少し力を入れると、
 パコっと抜ける。
 
 
使用結果 2007年 9月

 
     8月末と9月末の野宿キャンプで使用してみた。思った以上に明るくてとても良好。

 2回とも晩飯は焼肉にしたが、焼け具合は、はっきり分かる。
 1個で十分明るいけど、せっかくなのでもう1個ダブルで点灯してみると、家の部屋内の生活に近いものが
 ある。

 しかし、快適すぎてキャンプらしさ?がない。
 試しにG'zのガスランタンに点け替えてみると、もの凄く暗く感じる。しかしとてもキャンプらしい雰囲気がする。

 うーん、荷物はできるだけ少なくしたいけれど、G'zのガスランタンを持っていくべきかどうか悩む。

 それから、9V電池による常夜灯も、まーまー良好。常夜灯としては明るすぎる感じがするので、もう少し暗くても良いと思うくらい。
 電線長については、半分の50cmでも問題なさそうなので、少し余裕を付けて70cmがちょうどよい線かな。

 
                             
 
 
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