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 ローレット加工 2008年11月

 
 
ステンレスのローレット加工がうまくできない!?
 
フィッシングアイテムとして、LEDスピナーをステンレス(SUS303)で作ろうとしたところ、「ん?何でこうなるの!」に陥ってしまった。

※過去のローレット参考ページは→ 【 こちら 】

 
   
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 今までアルミや真鍮で問題が無かったはずだが、
 全体にピッチが細かくなったり、
 一方の目だけが浅く、細かくなったりする。

 使用しているローレット駒は、#26の網目。

 " 26 "はインチあたりの山数のようだけど、
 実際のローレットの径と山数から、
 ピッチを計算してみた。

 外径φ19.2で46山だったので、
 19.2x3.141592/46=1.311mmピッチになる。

 ローレット加工したい径はφ11mmだけど、
 それで割り切れる近い直径を計算すると、
 10.85mmとなる。

 
   
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 ステンレスは硬いけど、初期に少し食い込むと思うので、
 ほんの気持ち程度太くしておく。
 (10.9mmくらい。)

 しかし、うまくできない。
 何回やっても一方の目だけが浅く、細かくなる。
 ローレット駒を上下入れ替えてみたけどダメ!

 その一方の目は、右巻きが浅かったり、左巻きが浅かったり、
 一定しない。
 駒をぐいぐい締め込んでみても、一方の溝が深くなるが、
 浅い方は浅いままである。

 試しにアルミでやってみたところ、
 ←のように、問題無く出来る。簡単!

 
   
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     しばらく考えたが、ローレット装置の芯高さが、ど真ん中じゃないのがダメかと思い、ローレットのセッティング高さが中心に合うように、台を作ってみた。
 しかし、結果は同じ。一方の目だけが浅く、細かくなる。

 
   
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 次に溝無しダミーの駒をステンレスで作って
 入れてみた。

 深く出来た溝の駒をダミー駒に入れ替えてみた。
 浅い方が食い込んでいくつもりだったが…。

 結果変わらず、効果は無かった。
 
     またしばらく考えて、やっと気付いた! 駒の直径が上下違うのではないか!
 ノギスで測ると、約
0.2mmの差があった。

 それは、以前の後遺症だ!
 駒が同じ向きの物で納入され、向きの違う駒を片方だけ送ってくれたのだが、メーカーが異なっていたようだ。

 
   
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 早速、新しい一組の駒を買って加工したところ、
 うまく出来た。

 きれいな尖った山になるまで加工するのは
 難しいが、これで十分満足できる。

 ※今まで、ローレット加工はテキトーだったが、
 ピッチと径の関係がよく分かって勉強になった。
 
    おまけ

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 前回の駒違いが原因だったが、1年以上も経っているので、保証は求めないとジャパンホビーツールに連絡したのだが、新しく買った分の現金とミニチュア旋盤を送付してくれた。(立派な桐箱入り)
 律儀で恐縮です。

 
                             
 
 
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