PIC アセンブラ CVASM16 解説2
例題2
タクトスイッチを押す毎に､0､1､2､3…9とカウントアップさせる｡
7セクメントLEDは､カソードコモンとアノードコモンがあるが､どちらでも出来る｡ ハードとソフトは少し異なるだけなので､最初にカソードコモンを説明して､その後にアノードコモンを補足説明する｡
GIF 350x300 15.9KB
カソードコモンの回路｡
図の7セグメントLEDは
"C-551UB"のピン配置｡
(秋月電子通商から購入したもので
"高輝度ブルー7セグメントLED 1個 200円")
他の一般的なものでもOK｡
プロクラム
ちょっと難解かもしれないが､今すぐ理解する必要はない｡後で使う必要が出てきたときに､参考になるはずなので､頭の片隅に記憶しておけばよいと思 う｡
なお､例題1"Simple_a"で説明した同様な記述は今回は説明しない｡
include '16f88.inc'
fuses _intrc_io
内蔵オシレーターを使う｡12F683とは記述が少し異な る｡
fuses _wdt_off
fuses _pwrte_on
fuses _mclr_off
fuses _boden_off
低電圧リセット設定｡12F683とは記述が少し異なる｡
fuses _cp_off
fuses _cpd_off
fuses _ieso_off
fuses _fcmen_off
fuses _lvp_off
低電圧書き込みは無効にする｡
有効にした場合は､RB3ピンは使用できなくなる｡
fuses _wrt_enable_off
何の設定なのかよくわからないのでOFFにしている｡
AKI-PICプログラマーVer4では次のメッセージが表示される｡
"ユーザープログラムが､EECONレジスタを使用してFlashプログセムメモリへの書き込みをプロテクトするかしないを設定 します｡"
fuses _debug_off
これもよくわからないのでOFFにしている｡
AKI-PICプログラマーVer4では次のメッセージが表示される｡
"インサーキットデバックモードの有効/無効を設定します｡有効のときRB6とRB7端子はデバック用端子となり汎用端子としては使用できません｡通常は'Disable'にします｡"
fuses _ccp1_rb2
PWM機能を使用する場合のピンを設定｡
PIC16F88はRB2またはRB3に設定できるが､この機能は使用しないので､どちらでもOK｡
PWMは､高速でON･OFFを繰り返す周期を設定して､たとえばLEDの明るさを制御したり出来る｡
id '0001'
mCOUNT_0 = 20h
mCOUNT_1 = 21h
mNUMBER = 22h
mFLAG = 23h.0
".0"は8ビットの内の1つ目のビット｡
たとえば､8つ目のビットの場合は､".7"｡
BUTTON = ra.0
BUTTONという仮名を付けている｡(付けなくて支障はない｡)
プログラムがわかりやすくなったりする｡
LED7S = rb
clr mNUMBER
clrはクリアの略｡メモリーをゼロにする｡
clr mFLAG
clr ra
"ra"ピンの出力は､すべてOFFにす る｡
clr rb
setb rp0
mov trisa,#00000001b
RA0ピン以外は出力ピンに設定｡
mov trisb,#00000000b
mov osccon,#01100000b
内蔵オシレーターの周波数を4MHzに設定｡
電源投入直後は､31.25kHzになっている｡
mov ansel,#00000000b
clrb rp0
rDIGIT
mov w,mNUMBER
"w"レジスタにメモリーの内容を書き込 む｡
call sGETPATTERN
"call"はサブルーチンの命令 ｡
何回も繰り返し使うプログラムを一まとめにすると､プログラムを短くまとめることができる｡サブルーチンから更にサブメーチンもでき る｡
mov LED7S,w
"w"レジスタの内容をLED7Sに書き込む｡
すなわちLED7Sはrbポートなので､rbピンのON､OFF設定になる｡
jnb mFLAG,rUPLOOP
jb BUTTON,rDIGIT
BUTTON(RA.0)を押していなければrDIGITへジャンプする｡
jbはジャンプビットの頭文字｡
inc mNUMBER
プラス1する｡
incはインクリメントの略｡
cjne mNUMBER,#10,rCLEAR
mNUMBERが10(10進数)じゃなければ､ラベルrCLEARにジャンプす る｡
cjneは比較､ジャンプ､ノット､イコールの頭文字｡
clr mNUMBER
rCLEAR
clr mFLAG
jmp rDIGIT
rUPLOOP
clr mCOUNT_0
mov mCOUNT_1,#8
rLOOP
jnb BUTTON,rDIGIT
djnz mCOUNT_0,rLOOP
djnz mCOUNT_1,rLOOP
前回の"Simple_a"と同様で､時間を消費させるプログラムだが､ここでの意味は､ボタンのチャタリングで､何回も押したことになってしまうのを防止 する｡
setb mFLAG
jmp rDIGIT
sGETPATTERN
jmp pc+w
これは特種な命令で､羅列したデーターを順番に読み込む｡
1行のデーター数制限は無いと思うが､改行した場合は行の頭にretwを付る｡チップ内部の仕組みについては､きちんと理解していないの だが､プログラムカウンターとwレジスタが､うまく回るようだ｡
retw 11101110b,10000010b,11011100b
retw 11010110b,10110010b,01110110b
retw 01111110b,11000010b,11111110b
retw 11110110b
7セグメントLEDの点灯パターンは､0､1､2､3…にしてい る｡
"."を点灯させる場合は､1つ目のビットを"1"に変更する｡たとえば"0."だったら"11101111b"｡
入力が終わったら､適当な名前を付けて保存しよう｡ アセンブルについては､前回の①で理解できたと思うので説明は省略する｡
次のファイルは､うまくいかなかった場合の確認用｡
Table_Ca.src (994バイト) … 【 ダウンロード 】
アノードコモンの場合
GIF 350x300 15.3KB
アノードコモンの回路｡
カソードコモンの回路とは､ほんの少しの違い｡
図の7セグメントLEDは
"A-551UB"のピン配置｡
(秋月電子通商から購入したもので
"高輝度ブルー7セグメントLED 1個 200円")
他の一般的なものでもOK｡
ソフトについても､ほんの少しの違いである｡カソードコモンと異なる部分は桃色で着色した｡
include '16f88.inc'
fuses _intrc_io
内蔵オシレーターを使う｡12F683とは記述が少し異な る｡
fuses _wdt_off
fuses _pwrte_on
fuses _mclr_off
fuses _boden_off
低電圧リセット設定｡12F683とは記述が少し異なる｡
fuses _cp_off
fuses _cpd_off
fuses _ieso_off
fuses _fcmen_off
fuses _lvp_off
低電圧書き込みは無効にする｡
有効にした場合は､RB3ピンは使用できなくなる｡
fuses _wrt_enable_off
何の設定なのかよくわからないのでOFFにしている｡
AKI-PICプログラマーVer4では次のメッセージが表示される｡
"ユーザープログラムが､EECONレジスタを使用してFlashプログセムメモリへの書き込みをプロテクトするかしないを設定 します｡"
fuses _debug_off
これもよくわからないのでOFFにしている｡
AKI-PICプログラマーVer4では次のメッセージが表示される｡
"インサーキットデバックモードの有効/無効を設定します｡有効のときRB6とRB7端子はデバック用端子となり汎用端子としては使用できません｡通常は'Disable'にします｡"
fuses _ccp1_rb2
PWM機能を使用する場合のピンを設定｡
PIC16F88はRB2またはRB3に設定できるが､この機能は使用しないので､どちらでもOK｡
PWMは､高速でON･OFFを繰り返す周期を設定して､たとえばLEDの明るさを制御したり出来る｡
id '0001'
mCOUNT_0 = 20h
mCOUNT_1 = 21h
mNUMBER = 22h
mFLAG = 23h.0
".0"は8ビットの内の1つ目のビット｡
たとえば､8つ目のビットの場合は､".7"｡
BUTTON = ra.0
BUTTONという仮名を付けている｡(付けなくて支障はない｡)
プログラムがわかりやすくなったりする｡
LED7S = rb
clr mNUMBER
clrはクリアの略｡メモリーをゼロにする｡
clr mFLAG
clr ra
"ra"ピンの出力は､すべてOFFにす る｡
mov rb,#11111111b
RBピンの出力は､すべてONにする｡
setb rp0
mov trisa,#00000001b
RA0ピン以外は出力ピンに設定｡
mov trisb,#00000000b
mov osccon,#01100000b
内蔵オシレーターの周波数を4MHzに設定｡
電源投入直後は､31.25kHzになっている｡
mov ansel,#00000000b
clrb rp0
rDIGIT
mov w,mNUMBER
"w"レジスタにメモリーの内容を書き込 む｡
call sGETPATTERN
"call"はサブルーチンの命令 ｡
何回も繰り返し使うプログラムを一まとめにすると､プログラムを短くまとめることができる｡サブルーチンから更にサブメーチンもできる｡
mov LED7S,w
"w"レジスタの内容をLED7Sに書き込 む｡
すなわちLED7Sはrbポートなので､rbピンのON､OFF設定になる｡
jnb mFLAG,rUPLOOP
jb BUTTON,rDIGIT
BUTTON(RA.0)を押していなければrDIGITへジャンプする｡
jbはジャンプビットの頭文字｡
inc mNUMBER
プラス1する｡
incはインクリメントの略｡
cjne mNUMBER,#10,rCLEAR
mNUMBERが10(10進数)じゃなければ､ラベルrCLEARにジャンプす る｡
cjneは比較､ジャンプ､ノット､イコールの頭文字｡
clr mNUMBER
rCLEAR
clr mFLAG
jmp rDIGIT
rUPLOOP
clr mCOUNT_0
mov mCOUNT_1,#8
rLOOP
jnb BUTTON,rDIGIT
djnz mCOUNT_0,rLOOP
djnz mCOUNT_1,rLOOP
前回の"Simple_a"と同様で､時間を消費させるプログラムだが､ここでの意味は､ボタンのチャタリングで､何回も押したことになってしまうのを防止する｡
setb mFLAG
jmp rDIGIT
sGETPATTERN
jmp pc+w
これは特種な命令で､羅列したデーターを順番に読み込む｡
1行のデーター数制限は無いと思うが､改行した場合は行の頭にretwを付る｡チップ内部の仕組みについては､きちんと理解していないの だが､プログラムカウンターとwレジスタが､うまく回るようだ｡
retw 00010001b,01111101b,00100011b
retw 00101001b,01001101b,10001001b
retw 10000001b,00111101b,00000001b
retw 00001001b
7セグメントLEDの点灯パターンは､0､1､2､3…にしている｡
"."を点灯させる場合は､1つ目のビットを"0"に変更す る｡たとえば"0."だったら"00010000b"｡
Table_Aa.src (1005バイト) … 【 ダウンロード 】
おわりに
全部理解する必要はないと思うが､一通り目を通しておいて､必要なときにじっくり見直すということでよいと思う｡